ジェイエイブラハムのセミナーにゲスト講師で出演された方の内容をシェアします。
本日はキングコングの西野亮廣さんです。
主催者の小山竜央さんもいろいろな人脈が出来てきているようです。
西野さんは、もともとは「キングコング」というお笑いコンビの芸人です。それがしばらく見ないなー、と思っていたら、絵本作家になっていました。
あなたは、この絵本の写真を見てどう思われますか?
私は「きれいな絵を描くなー。上手だな。もともと才能あるんだな。芸能人って、芸術に才能がある人が多いなー」なんて軽く考えていました。
ここ、大事です。
多くの人がたぶん、私と同じような考えを持っていると思います。
キングコングの西野さんに限らず、世の中で成功した人、金持ちになった人、社長さんをみて「運がいいんだな」「親から受け継いだんだろうな」「もともと才能が凄いんだな」「自分には関係がない世界の話」と片付けてしまいがちじゃありませんか?
であれば、西野さんの話をよく聞いてください。私は彼の強烈な目的意識、努力、頭脳の良さ、着眼点、推測力に感動しました。
70分の担当でしたが、もう弾丸トークのように超早口で喋り通して去っていきました(笑)凄いエネルギーです。
西野亮廣キングコング時代の苦悩とは?
彼が20代の頃、「キングコング」というお笑いでテレビにたくさん出演してそうとう有名になり、頑張ってきました。
西野さんが言うには「これだけテレビに出て有名になったら、お笑いの世界で1番になれるだろう」と考えていたそうです。
つまり、西野さんは「お笑いの世界で1番になる」という目標を持っていたわけです。
しかし、実際には、いつまでたっても、タモリさんやさんまさん、たけしさんを抜けない事に気づきました。
これだけたくさんのテレビに出ても、なぜ抜けない?と考えたところ、「所詮、今俺がやっているのは先輩たちが敷いてくれたレールの上を走って競争しているだけ。このレールを走っている限りは、俺はたけしさんを抜くことは出来ない」
そう考えて、しばらくキングコングのお笑いをペースダウンすることにしたそうです。
タモリさんに絵を勧められたことがきっかけで
するとタモリさんが「絵本でも書いたら?」と言ってきたので「わかりました」と絵本を書くことになったそうです。
ところが、実は西野さんは絵なんて専門的に描いたことがないし、絵にもともと興味があったわけじゃないし、習った事もない、ど素人だそうです。
これ、びっくりしませんか?
絵に興味がない、何も知らないど素人だったそうです。
よく、ライフプラスに参加した人も言いますよね?「右も左も何もわかりません」「パソコンど素人です」と。
だから、そういった人も西野さんのように、ど素人から始めて成功できる、という、証明になりませんか?なりますよね。なるんです。
目標は世界一の絵本作家になること
彼は絵本を書くときに目標を決めました。
「世界一の絵本作家になる」
え、どういうこと?
絵を描いたことがないど素人のお笑い芸人が、世界一の絵本作家になる?ばかじゃねーの、あほじゃねーの、出来るわけないだろ、やめとけ、と思いませんか?
西野さんがまずやったのは、絵本作家の現状を調査することでした。
そこで分かったのは、絵本作家は生活がかかっているので、限られた時間内に一定の作品を出し続けないと食っていけない、と言う事でした。そしてページ数も少ない。
つまり、西野さんは、世界一の絵本作家になるには、「時間をたっぷりかけた超大作、絵本ではありえない100ページにして、絵もふんだんな時間をかけた細かい絵にすれば勝てる!」
と睨んだそうです。これで彼の頭の中では理論的には世界一の絵本作家になったそうです。
これ、凄くないですか?
目標を設定し、市場を調査し、推測し、自分が勝てる方法を考え、頭のなかで世界一を確信し、世界一の自分をイメージする。
まさに「思考は現実化する」と言う事です。ビジュアライジングです。彼はこれを自然とやってのけているわけです。本能で。
私はかなり感動しました。
そもそも絵の素人のお笑い芸人が「世界一になる」と考えるところが凄いのです。
やっぱり、成功する人は強烈な目標意識を持っているわけです。欲望や情熱があるのです。偶然そうなったわけじゃないんです。
なぜ西野は絵が上手なのか?それは性欲が根源だった
で、ど素人の西野さんが、実際に絵を描いてみたら、意外と上手だったそうです。なぜか?
彼が言うのは、自分が思春期の時、性欲が湧いてきて、発散するためにエロ本を買いたかったそうですが、お金がなかったので、女性の裸の絵を描く必要があった、しかもリアルに描かないと興奮しない、だから絵がうまくなったのかな、ということでした。
そして、超大作、時間をかけた絵本を完成させました。しかし3万部しか売れなかったそうです。3万部も絵本業界では大ヒットなのですが、世界一ではないので、不満足だそうです。
「どうすれば、大ヒットする絵本をかけるのか?」
「そもそもなぜ絵本作家は一人で絵を描いているのか?」
「映画やドラマ制作のように、複数人で協力して描けばいいのでは?」
「そのためには金がかかる」
「どうやれば金が集まるのか?」
「クラウドファンディングを使おう」
クラウドファンディングで資金調達に成功
そして、クラウドファンディングを使って5600万円の資金調達に成功しました。
「えー、それって西野さんが芸能人で有名だから集まったんでしょ?」
と思われるかもしれませんが、実は芸能人とクラウドファンディングとは相性が悪いようで、芸能人がやると全くお金が集まらないそうです。
「名前が有名な事と、その人の信頼性とは一致しない」
と言っていました。
芸能人は有名だけど、だからといってお金を支払ってくれるほど信頼性はない、ということでした。
そこから、ベッキーや、ロンドンブーツの淳や、ホームレス小谷や、次長課長などの暴露話が始まりました。(省略します)
そして完成した「えんとつ町のプペル」が大ヒットしたことはご存知の通りです。世界一になったかどうかはわかりませんが、凄い事です。
そして、彼はこれを著作権フリーにして、好きに使ってくれ、ということです。
またそれも業界からいろいろな批判や異論が飛び交って話題になり、またさらに有名になっていく。
最初はアップの敷いてくれたレールの上を走って基礎を固め、でももっともっと成功したければ、自分なりの考えて、自分のレールを走るということでしょう。
こういうと、初心者の方が「よし俺もオリジナルの活動するゾ」といって、へんてこりんな方向へ行く人が少なくありませんが、まずは先輩が敷いてくれたレールの上を走って、基礎をしっかり習得してから、自分のオリジナル活動を編み出していってください。
コメント