フォーデイズが立入検査の後に6か月の業務停止。その裏事情を明かす

ネットワークビジネス

フォーデイズが消費者庁の立入検査の後に6か月の業務停止に処分を受けました。なぜ和田佳子社長は度重なる警告にもかかわらず、最終的には業務停止処分になってしまったのでしょうか?

フォーデイズと言えば、ネットワークビジネス業界3位までのし上がってきたMLM大手企業です。フォーデイズの2016年度の売上高は約430億円で会員数は35万人。

和田佳子社長の手腕で、高齢者の女性を中心に、なごやかなネットワーク展開を行ってきて、比較的クレームや苦情も少なかった印象がありました。

そのフォーデイズに2016年8月に、まずは消費者庁から呼び出しがあり、和田佳子社長が改善指導を受けたといいます。

改善指導の内容は「指名等不明示」「概要書面不備・不交付」「重要事項不告知」「不実告知」の4点です。

その後、フォーデイズでは改善策を打ち出し、75歳以上の高齢者の契約には家族の同意が必須にした。コンプライアンス講習会なども実施していたが、2017年7月11日に立ち入り検査が入りました。

問題になったのは「ガンが治る」「遺伝子修復」という勧誘トークです。

これはもともとネットワーカーなら知っている、違法トークです。

勧誘する際、「つえなしに歩けない人が歩けるようになった」「ぼうこうがんの父がこれを飲んで治った」などと違法な説明をしていたらしいです。

実はフォーデイズは2016年に消費者庁から注意を受けていた


フォーデイズは2017年7月11の立入検査の前に、2016年8月に消費者庁からの呼び出しを受けて和田佳子社長が訪問し、説明をしていた。

その際に「氏名等不明示」「概要書面不備・不交付」「不実告知」「重要事項不告知」の4点について改善指導を受けたという。

フォーデイズはそういった指導を受けて、いろいろな改善策を打ってはいた。

にも拘わらず、2017年7月に立入検査が入ってしまった。

遂に6か月間の業務停止命令が下る!

うその効能をうたい健康食品販売の勧誘をしたとして、消費者庁は24日、連鎖販売取引(マルチ商法)業者の「フォーデイズ」(東京都中央区)に特定商取引法違反で、6カ月の一部業務停止を命じた。特定商取引法違反による処分では、過去最大の取引規模となりました。

それを受けて、フォーデイズのホームページでは下記の掲載がありました。

1.平成29年11月25日から平成30年5月23日までの6か月間は、新規勧誘、申込受付及び契約の締結は一切禁止となります。この間は勧誘活動を行わないようお願いいたします。
※既存の会員さまは従来通り製品の購入が可能です。
※上記期間はリプレイの申込受付も出来ませんのでご了承ください。

2.一部の会員において、「ナチュラルDNコラーゲン」を摂取することで、あたかも病気の治療若しくは予防又は症状の改善ができるかのように告げていたことがありましたが、本商品にはそのような効能はありません。「ナチュラルDNコラーゲン」は、栄養補助サプリメントとして、健康維持にお役立てください。

なぜ和田佳子社長はメンバーの暴走を止められなかったのか?

消費者庁からは再三にわたり、注意勧告がなされていたにもかかわらず、なぜ、和田佳子社長はメンバーの暴走を止められなかったのか?なぜ業務停止になってしまったのか。

そこにはどんな事情が隠されているのであろうか?

もともと和田佳子社長もフォーデイズも、ネットワークビジネス未経験の状態から始め、後発組ながらコツコツと誠実に会社を大きくしてきた。

フォーデイズのビジネスメンバーは女性が9割以上で、平均年齢は62歳とかなり高齢社会だ。グループの雰囲気は極めてよく、アットホームで親しみやすい、仲間に入りやすい印象がある。

よくある成金風、ホスト風のリーダーがちゃらちゃらして、フェラーリでぶいぶい言わせて金にものを言わせるというタイプのリクルート方法ではない。

おばあちゃんたちが、フォーデイズのサロンに集まって御茶飲み友達としてぺちゃくちゃ雑談をしながら、ビジネスをしている感じだ。

だからなぜ今回のような、一部のメンバーが何回注意しても言う事を聞かないで暴走してしまい、またそれを止められなかったのか?とても不思議ではある。

フォーデイズセミナーでは怪しい資料とトークが出回っていた

私は知り合いに頼み込み、フォーデイズのセミナーに参加してみた。そこの雰囲気は明るい元気な病院の待合室、みたいな感じであった。とても雰囲気がよい。

しかし、個別の説明になると、少しだけ怪しい感じがした。

  • 核酸ドリンクを団扇であおぐと、リンゴが腐らない
  • 核酸ドリンクの空箱の上に野菜を置くと腐らない
  • 核酸ドリンクの良い波動、周波数がそうさせている

そういいながら、「これは会社に秘密よ」と独自に作った写真ファイルを見せてくれた。

完全に怪しい。怪しすぎる・・・・と思ったが、高齢者の方のいう話だし、まあ楽しくそう思い込んでいるのだろうと軽く流しました。

こういった独自作成のファイルやトークが問題になったのだろうか。

高齢者ゆえの悪気のない無知な営業トークが業務停止を招いた

失礼ながら、フォーデイズは高齢者が多いので、あまり難しい理論や法律はわからない。感覚で話を進める習性がある。

だから今回も悪気がない一部のメンバーが、独自に作った資料やトークが薬事法違反になること、特商法違反になることが理解できなかったのかもしれない。

会社としても、和田佳子社長としても徹底的に改善策を打ち立て、コンプライアンスを訴えてはいたが、なにせ、組織が35万人のも膨れ上がると、なかなか教育が浸透しなかったのではないか?

巨大な象は、すぐには止まれない。

アムウェイを抜いて1位になれ!という指令が出ていた

私に説明をしてくれた女性は言った。

「アムウェイを抜いて業界1位になるのよ。これは本気よ」

和田佳子社長からそのような指令が出ていたという。言い方、伝わり方のニュアンスに違いはあるかもしれないが、フォーデイズも17期連続増収を記録している。

このままいけばアムウェイも射程距離に入るかもしれない、そういった想いが和田佳子社長の頭の中に浮かんでも不思議ではないし、それを全組織として認識していかもしれない。

その目標が過度な違法勧誘トークを生んだと言えないだろうか?

実は和田佳子社長な潜在意識で業務停止を引き寄せた?

社長というものは孤独な職業である。

ましては、一人でここまで引っ張ってきたのは、相当な心労と苦労があったことは容易に想像がつく。17期連続増収。このままどこまで行くのか。

また、いつ、この記録がストップするのか?

そういった恐怖がいつも頭に付きまとっていたかもしれない。

ここからはあくまでも推測に過ぎないが、そういったプレッシャーから逃れるために、業績が落ちる時に言い訳を探していたのではないか?

「業務停止になったことで18期連続増収がストップした」

もしかしたら、和田佳子社長は、潜在意識の中でほっとしているのかもしれない。

これからのフォーデイズの巻き返しを期待したい。

 

 

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